11月5日の朝から出産が始まりました。
途中から動物病院にお手伝いいただいて、計6頭の出産がありました。
うち1頭は、出産後に死産で亡くなっています。
母犬の母乳の出が悪く、1週間、補乳しながら経過をみていました。
11月11日（金曜日）の様子。
とても全員にいきわたるだけの母乳が出ていない。
4～5時間置きに補乳していましたが、一時体重が増えるも横ばいになり・・
便の状態も緩くて、このままだと命の心配がありました。
何かお世話のやり方が間違っているのかと、区内の乳飲み子ボランティアさんに相談。
基本的に子猫の乳飲み子と同じようにやれば問題ないとのことでした。
母犬が出産後に酷い下痢をして、それが3日間続き、
母犬の体調も悪いのだろうということ、
そうなると出る母乳の質も悪く、子犬が育たないこと、等、
このままの子育ては難しいとの判断になりました。
唯一、母犬のオッパイを飲めているオス1頭だけ残して
残り3頭は、乳飲み子ボランティアさんに預かっていただけることになりました。
ありがとうございます。
11月13日 様子を送ってくださいました。
子犬♂
体重120グラム
子犬♀①
体重131グラム
子犬♀②
体重105グラム
この子は、出産時、73グラムしかありませんでした。
お預けした日の夜の動画。
一番、ミルクを飲むのが上手とのことです。
母犬の元に残した、一番大きかった子犬♂は、
現在、170グラムくらいになり、無事に成長しています。
母犬（マルカ）の体調も徐々に良くなってきたのか、下痢も治りました。
76頭もいるような過酷な環境下では、
おそらくその場所で生まれても、ほとんど子犬が育たたなかったのではないかと思います。
現場にいる子犬が少ないのです。
それでも、縁あってこちらの手元に来たのですから、
1頭でも命が繋がって欲しいと願っています。
顔に傷のあった子犬♂ウォン。
11月6日の午後に亡くなりました。
その日の昼に見た時は、もう虫の息で・・・
病院の予約は15時半で、間に合えばと思っていたのですが、
傷口が思いのほか深く、常に漿液のようなものが出ているような状態で
ミルクも飲めずに、体重も減少の一途でした。
動けない彼をそのまま母犬の傍に置いていたので、
最後、亡くなった時に、母犬が彼を咥えて、授乳箱から出そうとして頭を噛んでしまったのでしょう。
可哀想に15時に気がついた時には、顔が砕けてしまっていました。
私は、このウォンくん（と名前をつけました）について、
私の初動ミスだと、今でも深い後悔があります。
最初の手順を間違っていなければ、顔に怪我をすることもなく、
今でも生きていたかも知れない。
やりなれないことをやるからだと、そう思っている人もあるかもしれません。
でも、この今にも産まれそうな妊娠犬の受入先がどこにもなく、
ティアハイムに置くしかなかった。
もし何か出来たとしたら、そのまま、動物病院に預けるなど出来れば良かったと思いますが、
出産後も乳飲み子付きで預かってくださる病院もなく、
正直、途方に暮れていました。
ウォンの亡骸は、動物病院から火葬に送っていただきました。
兄妹が眠る回向院に納めたかったのですが、間に合わず・・
状態からも長く手元に置くことも難しかったので、病院のご厚意で送ってくださいました。
ウォンくん、ごめんね、
毎日、あなたのことを思い出します。
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辛いこともある毎日。
正直、いろんなことでメンタルが押しつぶされそうになる。
それでも、1頭でも命を繋げたいという思いだけで、続けています。
こんなこと正解なのか、
もっと自分を大切に生きる生き方もあるだろうに。
批判があれば、どうか直接、わたしまで。
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