東京センター城南島出張所から1頭の犬を引き取りました。
負傷収容されていたダックスMIX系の犬で、最初、センターからの説明では、前足を怪我している・・という程度のお話でした。
シーズー♀ももちゃんを引取りに行った際に会っていて、その時は前足先を包帯で巻かれていました。迷子になって事故にあったのか・・・と思っていました。
その日は、包帯の中まで見ることは出来ませんでしたが・・・引取り後、こんなに酷い状態だったとは思いませんでした。
夢の島公園で保護収容
お見せする、この子が受けた虐待について。
写真を掲載しますので、ご気分悪くなる方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。
マズルを針金のようなもので縛られた痕
両耳の外耳を切られて・・
切られた箇所は、左耳は既に壊死して脱落しており、右耳は、かろうじて壊死した耳がブラリと繋がっています（その後、壊死している個所は傷に沿って落としました）。
それから、目を覆うような残酷なこと・・・
前足の包帯の中身です。
両前足を刃物か何かで切られています。
レントゲン写真
右前足は、第一関節までしかなく、左前足は、センター収容中に皮膚が腐って落ちてしまいました。骨は残っています。
右前足
あきらかに傷つけられて肉も皮膚も落ちてしまった手
右前足
腐って皮膚が落ちてしまった左前足
この子はどれくらいの痛みに耐えたのでしょう。
どれくらいの時間、怖くて痛い思いをしたのでしょうか。
性格は少し臆病な一面もありますが、人懐こい子です。
まだ、推定1～2歳と若い。
どんな経緯で、虐待する人間の手に渡って、その後、わざわざ夢の島公園に捨てられたのか。
マズルを縛られ、耳を切られ、手を切られ・・・
そんなことをなぜされないといけないのか、本当に腹が立ちます、辛いです。
負傷している前足は、骨を切って整復手術をするのは今後の生活に支障もきたすので、まだ少し残っている筋肉などの箇所が再生していくように、病院で入院治療を受けることになりました。
左前足は、残っている筋肉が多いので期待できますが、右前足は厳しいかも。
でも、なんとか良くなって、また4本の足で歩けますように・・・。
痛いだろうに、包帯を巻いている足をついて歩くんです。
病院の先生、看護師さんも、こんな可哀想な酷いことを・・・と怒っておられました。
明らかに人の手によって傷つけられた子です。
センターにも詳細を報告しましたが、警察への通報もしてくださるそうです。
動物虐待は、その後、人間への攻撃的な行動へと繋がる恐れがあります。
最初は、昆虫や小動物が対象であっても、それが犬や猫へ、そして人間へと、暴力的な行動がエスカレートすると言われています。
今迄も何度か見てきた収容犬猫たちの傷痕。
この怒りをどこにぶつけたらよいのかわかりませんが、一日も早く怪我を治して、元の元気な姿に戻るように、この子と一緒に頑張ります。
過日に千葉センターから引き取った、口を針金で巻かれたヨーキー♂ショウくん。
再々再手術を受けて、頑張っています。
まだ下顎の皮膚がつかなくて骨が見えているので、これをなんとかしなければいけません。
スタッフはちべぇさんのところで、ご縁を待っています。
最後の砦としてセンター収容犬猫の引取りをしているアルマは、状態の悪い子、怪我や病気の治療が必要な子たちもたくさんいて、医療費もかさんでいます。
どうか引き続きの応援、よろしくお願い致します。