老猫ローズの闘病　～骨肉腫

それから、少しずつ肉付きも良くなって毛並みもよくなって。
ブラッシングは大好きで、ティアハイムスタッフやボランティアスタッフさんからも可愛い可愛いと、とっても可愛がっていただいていました。

7月のローズ

奇跡のご縁が見つからないかなぁ、なんて。
推定10才～でしたが、最近の室内飼いの猫たちはとても長生きで、20歳越えの猫さんのお話もよく聞いていましたから、ローズのご縁を願っていました。

8月のローズ　美しい

若々しくなったね、って、評判でした。
うちの先住猫たちも17歳半ですから、ペラペラに痩せてきてますが（高齢猫を飼った経験のある方なら、このペラペラ感がわかると思います）、それなりに食欲もあって元気に暮らしています。

それが8月下旬あたりからだったか、急に口の周りが汚れることが多くなりました。
ヨダレが出ているようで、最初は歯が悪いか、歯肉炎だと思っていました。
それでも一向に良くならないので、病院へ。
猫には珍しい口内の骨肉腫でした。

9月のローズ　まだ元気そう

舌下に肉腫があって、最初は小さなものでした。
でも日を追うごとに、どんどん肉腫が大きくなって・・。
ヨダレは止まらなくなり、いつも胸元や手が汚れている状態に。

ばろんさんが2～3週間に一度の通院をいつも受け持っていてくださるのですが、2週間前の診察では、腫瘍が歯を押しやって何本かの歯は抜け落ちて、舌もかなり上に押しやられてきているとのこと。
でもまだ食欲はあって、好きなものを食べています。

今のローズを見ていると、お口が辛そうで可哀想になります。
ローズにも奇跡が起こるといいね、ってばろんさん。
そうね、なんか最初から骨肉腫って聞いて、高齢だし手の施しようがないと諦めていたけれど、もしかして切除出来たら余命は伸びるかもしれない。

命あるものの生きる力。
ほんとうに逞しくて、時には神秘的にさえも思えます。

小脳障がいと診断されたダックス♀ダッコちゃん。
普通の子犬の成長のように、どんどん大きくなって逞しくなってきました。
まだ四足で普通に立つことが出来ないし、頭の揺れもあります。
でも、オモチャで遊んだり、前足を使ってよじ登ったり、ご飯時にはその匂いでわかるのか、大きな声で吠えて催促です。

オモチャで遊ぶダッコちゃん

ダッコちゃん、左目は網膜形成異常があって、ほぼ見えていないと思われます。
あちこちにいろんな問題を抱えるダッコちゃんですが、その可愛さが今は全てを帳消しにしてくれる。
どんどん大きくなって猛獣になるのかな


高齢の子も障がいがある子も、若くて元気な子も、ちょっと気難しい子も。
みんな一緒に暮らせるのが、今のティアハイムです。
若くて健康な犬猫だけを揃えれば、それはそれで、別のアピール力があるかも知れません。
でも、どんな子でも「最後の砦」となって引取りを続けてきたアルマには、だれかれの区別はありません。
来てくださるボランティアさんたち、見学者の皆様も、かたやデッキで躍動する若いMIXたちを楽しみ、かたやそっとお膝によじ登ってくるシニア犬を慈しみ、いろんな思いがあいまって、それぞれの皆さんの心に残るのであろうと信じています。
どんな形でもアプローチでも、保護犬猫の存在を知っていただけることが、今の私たちの願いでもあり責務でもあります。


ローズもダッコちゃんも頑張って生きています。

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売上げは全て保護犬猫の医療費、活動費に充てられます。
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