けいせつ基金　～茨城の殺処分の現状解決に一石を投じる

茨城県の殺処分数は、近年ずっと全国ワースト1（確か8年連続）で、昨年からやっとワースト2になったのか・・・・、とにかく殺処分が多いのです。
その一番の要因は、幼齢個体（子犬、子猫）の処分の多さにあります。
茨城県の中でも、鹿行地区と言われる、鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市は、茨城県の中でも、捕獲・収容が多い地域です。
まずは、この地域にいる外飼いのメスを不妊手術することによって、根本からの解決（生まれてくる子犬を無くす）へ挑んでいるのが、けいせつ基金です。

けいせつさんは、アルマ出身の保護犬の里親様であり、現在もアルマ活動スタッフとして在籍しています。
先日、新たに茨城センターの老齢の柴雑ばあちゃんを迎えてくださいました。

6/30　鹿嶋市へ　～柴雑ばあちゃんの再出発！
その時の記事にも書きましたが、私たちのような動物愛護活動をしている立場からは、どうしても簡単に切り込めないのが、こういった不妊手術への金銭的な援助です。
どうしても飼い主責任を追及しないと成り立たないような風潮があります。

でも、少し見方を変えて・・・
こと茨城県の放棄されるような犬たちの置かれている現状を考えると、拾ってきた、家にいついた、野良犬に餌をあげていた、近所で生まれた子犬をもらった・・・等々、行き場のない可哀想な犬に餌をあげた、ことから始まり、その根本には少なからず慈愛の心もあると思うのです。
不妊手術が出来ることをよく知らない方もあるでしょうし、手術にどれくらいの費用がかかるのか、動物病院も行ったことがない方もあると思います。
毎年毎年生まれる子犬を、仕方がないと捨てたり保健所や役所に持ち込む方もあっただろうと思います。現実、まだ、このような「捨てる」という事実はあります。

不妊手術もせずに、外に繋ぎっぱなし、放し飼いする、杜撰な飼い方をする飼い主が悪い。
悪人を仕立てないと、怒りの矛先がありません。
誰かの責任にすることによって、自身を正当化する。
穿った言い方をすれば、自身の正当化を継続している活動が、私たちの活動でもあります。

でも、少しの手と援助を差し延べられたら、どんなに簡単でラクなことか・・・と、思わないわけではありません。
多くの議論や時間を取られずに、問題解決が早い。

けいせつ基金は、永遠にメス犬の不妊手術のサポートをするわけではなく、その期間を2年と区切って活動しています。
来年の2月末でちょうど2年になります。
その後は、この活動の主旨を行政に引き渡したいというお考えです。
センターの殺処分数を減らすには、とにもかくにも犬猫の不妊手術が一番有効であり、引取り保護する活動は、広く現状を知らせるための一端に過ぎません。

色々な手法があって、大きな目標（殺処分ゼロ）へと向かっています。
今までに、けいせつ基金の助成を受けて不妊手術した犬は60頭を越えます。

どうか、けいせつ基金への応援、よろしくお願いします。
そして茨城県在住の方に、けいせつ基金の活動を広めてください。


今年の春から、子犬の収容は減ったとセンターの方がおっしゃっていました。
もちろん、茨城県の現状が広まるにつれて、センターへ行く前に（公園に遺棄されたり、警察に届けられた捨て子犬、捨て子猫など）保護されているケースも沢山あります。
長く県内で活動するボランティアさんたちは、ずっと足元にいる子たちのために尽力されています。
その上で、センター収容される子犬が減ったとしたら、何かが動いているから、それぞれの相乗効果があった、と言えると思います。

欲を言えば・・・
センターに首輪付きのオスが多く収容されるので、メスのヒートの時期に何キロも先の匂いを嗅ぎつけて逸走するオス犬の去勢も同時進行出来ないだろうか・・・。
センターに子犬をもらいにくる人は、望んでオスを貰う方が多いのです。
メスは子供を産むからイヤだって。
でも結局オスも、放し飼いや逸走で、そのうちにいなくなる。


今日も朝4時起きの私は・・・・
子猫に授乳～
ここまで成長すると一山超えた感じで安心です。

白子猫♂シュガーくん　体重192グラム


グレイ♀もんちゃん　体重235グラム
もんちゃんは歯が生えてきました。


事務局の机の上に猫キャリーを置いていて、そこで授乳しているので
事務局も大変なことになっています・・・。

今日も一日、頑張ります～
やっと洗濯物が乾きそう・・・


昨日の茨城センターの子たちの記事、たくさんのいいね、リブログ、本当にありがとうございます。
お声かがかった子もいますので、追って記事に追記致します。




アルマファミリーサポート基金、第六期募集を開始しました。


ダックス♂もぐ
10才以上の子たちのグループに入っています。
腎臓病、心臓病の治療も続けています。よろしくお願いします。
7月18日（月）　満を持して、去勢と歯科処置だけ行う予定です。