保護犬にかかる医療費について、少し触れたいと思います。
私たちが愛護センターや飼育放棄で引取する犬たちは、アルマがお世話になっている協力病院(活動へのご協力/ご理解をいただける病院を協力病院と呼んでいます)にて不妊手術を受けます。
今、お世話になっている病院は、全部で5件。それぞれ地域も違います。
医療費面で協力いただいている場合、その価格も様々です。
不妊手術(避妊・去勢)だけの料金でいえば
10キロ以下の場合(税抜き)
A動物病院 メス避妊10000円、オス去勢8000円
B動物病院 メス避妊20000円、オス去勢15000円
C動物病院 メス避妊25000円、オス去勢15000円
D動物病院 メス避妊23000円、オス去勢18000円
E動物病院 メス避妊30000円、オス去勢20000円
上記に加えて
歯科処置(歯石除去や抜歯) 3000円~50,000円
血液検査(一般項目) 0円(上記不妊手術に込)~6000円
フィラリア検査 1000円~2000円
マイクロチップ装着 2000円~5000円
検便 500円~1500円
混合ワクチン(6種) 2500円~6000円
狂犬病予防ワクチン 2000円~2500円
基本アルマでは上記全ての医療措置を行ってから譲渡するので、1頭あたり、20000円~50000円の医療費がかかります。
この他に、乳腺腫瘍があるとか、骨折している、等々、治療することがあれば、それはまた別途料金がかかります。
A動物病院が低料金だから、全部A動物病院でやれば価格が抑えられて、ご支援金も最大限、有効に使えるのでは?と思う方もあるかもしれませんが・・・
どの病院にも一般の患者さんもいて混み合っている中、月に数頭の枠をいただいていること(特に枠が決められているわけではありませんが、低料金の動物病院は他ボランティアさんも利用していることが多く、平均すると週に1頭お願いできるかどうか、という感じで、病院によっては2週間~1ヶ月先まで予約が取れないことも多々あります)
また、例えばティアハイム起点に考えれば、A動物病院まで片道40キロ以上あり、とても往復の連れて行く時間が取れない、また搬送手配も時間がかかる。
万が一、術後の体調の変化に対応できない。
となると、片道10キロ以内の動物病院を使います。
預かりスタッフの住む地域も様々で、出来るだけ近い協力病院を利用していただきますが、それも難しい場合は、近医で、30000円~50000円で不妊手術+他医療措置をしていただける病院を探していただいています。
協力病院の価格は、あくまで善意であり、一般料金から3割引~半額、という設定が多いのですが、決してディスカウントを強要するものではなく、こちらがご協力をお願いしている形になります。
一般の患者さんに迷惑をかけない、病院の運営体制を脅かさない、そういった暗黙のルールのようなものがあってこそ、活動を支えていただけるものになっています。
一般病院で不妊手術を受けた江戸川多頭飼育現場の孝太郎とサム
里親募集中@ティアハイム滞在
2~3年前だったか、とある動物病院に譲渡した犬が大怪我で搬送された時に、どうしても状況をお聞きしたくてその病院に伺ったのですが・・・
私が愛護団体だというだけで門前払いでした。
詳しくは知りませんが、その昔、愛護団体に協力したばっかりに、病院の患者がほとんど愛護団体からの犬猫になり、病院を占拠され、一般診療もままならない、医療費も安くしてくれの話ばかり、未払い等々あって、「愛護団体に食いモノにされた」というお気持ちが強かったのでしょう、経営も傾き、二度と関わりたくないと。
これは極端な例かもしれませんが、そうあってはならない、動物病院に迷惑をかけてはいけないと常々思っています。
動物病院も獣医師はじめ、動物看護士さんなど多くのスタッフを抱え、最小限必要な高価な医療器具を備えて、経営していかねばなりません。
もし少しでも余力があるなら、ご協力願えないか・・・というスタンスです。
もちろん無料ではないので、低料金でも病院に多少なりの利益もあるのかもしれませんが、そこで働く人たちの生活、時間の潤い、どれも必要なことです。
1頭10000円なら、100万円あれば100頭の不妊手術が出来る、というのは机上の理論では成り立ちますが、実際に生きている犬たちをスケジュールを立てて順次、医療措置を行うにあたって、そんなに簡単にはいかないのです。
ですから、アルマでは、20000円~50000円の幅を持って医療措置をしているので、100万円あっても、せいぜい30頭の不妊手術+他必要な医療措置を行うことで精一杯です。
ご寄付いただいた大切なご支援金を最大限有効に使わせていただくために、出来る努力はしていますが、ちまたで愛護団体は5000円で不妊手術した犬を3~4万円で譲渡して儲けているとか言われていますが、そんなできた話はありません。
譲渡費用以上の医療費がかかっていることが現実です。
先日の江戸川区多頭飼育現場のように、早急に問題を解決しなければいけない場合、一斉不妊手術、という現場手術の手法もあります。
特にアルマでは、状態の悪い高齢犬の引取りも多くて、すぐに病院にかけなければいけない、という状況も多々あります。
そこに値段が・・・ 医療費が・・・ というのは、最優先の選択肢にはならず、一番は適切な治療措置をどこの病院なら迅速に対応してくださるのか、ということになります。
こういったことが出来るのも、常日頃から活動を支えてくださる皆様からのご支援のおかげです。
振り返ると改めて感謝の気持ちです。
茨城センターから引き取った犬猫の不妊手術助成金が出る、とのお話を先日ブログに書きました。
あくまで茨城センターに登録しているボランティアが引き取った生後6ヶ月前後以上で手術できる犬猫が対象であり、不妊手術を実施してくださった病院に直接、費用が茨城県から支払われます。
犬メス 43,500円
犬オス 34,500円
猫メス 37,000円
猫オス 29,000円
一般病院で平均的にかかる不妊手術費用を設定されているのだと思います。
後払いになりますから、私たちも協力病院に、このシステムの利用が可能かどうか、確認をしてからのお願いになります。
県税をもっと大切に有効に使え、というお言葉が出そうですが、基本、茨城センターにて不妊手術を実施する、ということが大前提にありますから、そこに間に合わない場合は、一般病院で適正価格で手術を受ける。
そうやって処分する命を1頭でも減らして、かつ譲渡を進める、という姿勢は、譲渡が進まない都道府県があれば、一考の価値があるのではないでしょうか。
処分ありき、で考えていたら、このようは発展的な発想には結びつかない。
ボランティアが身銭を切り、動物病院が低料金に泣いて、その上に成り立つことが当たり前という時代は、少し違う気がします。
協力できることは協力する、というアバウトな後押しであっても、私たちは協力していただいて活動を支えていただいているのです。
トランプもトライアル準備
![音譜]()
昨日、マイクロチップ装着と、健康診断をしてきました。
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体重は22キロでした。引取時よりも少し痩せたかな
![!?]()
![]()
昨日は学生ボランティアさんが8名くらいいらっしゃっていて、お昼時間、テーブルの空きがなく、スタッフとボランティアさんがここでランチタイム。
その光景が斬新だったので笑、パチリ
![カメラ]()
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今日は午前中、スタッフ1名という事態なので
![汗]()
私もこれからすぐに階下のお世話に入ります
![DASH!]()
中身のあるブログにしたかったけれど、なんか中途半端かも。
すみませんm(__)m
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